【あとがき】第22回博麗神社例大祭の事後報告と今後の活動方針について
2025-05-13 01:46:32
初めましての方は初めまして、お久しぶりの方はお久しぶりです。サークル主を名乗っているsitoneです。
タイトルにもある通り、今回は春季例大祭の後語りのような事後報告になります。まぁ、毎度のことながらXで参加することさえ発信せずに今年も参加してしまい、申し訳ないです...
思えば1作目を出してから新作も出さずに例大祭に参加していて、それ故にXで情報を発信するものがないということからそのような状態が続いてしまったとも言えます。そんな中、会場では「某サカナさんと一緒」とネタで書いていましたが、そうサカナクションが怪獣を発表したのが実に2年半ぶりでSerenade Recordの新譜も同じく2年半ぶりに出せるということになりました。本当にお待たせしました。(そんな待ってないかもだけど)
というより、自分の中でもかなり深刻に感じてはいたところです。
実の話をすると、今回も新譜を出す気がなかったというよりは出せる気力がありませんでした。だから参加申し込みはしていても、メールを事前にしか確認しなかったりXでスペースの場所も発信せずにいたのです。身の上話にはなりますが、前年にも参加していましたが社会人1年目であったので生活サイクルというか悪い意味で大人になってしまったのかと感じた1年でもありました。そして2年目も同じように過ごしていたのは事実です。しかしながら春季例大祭のシーズンはGWであり、イベントが迫ると何もしていないことも合わさって焦りと謎の浮遊感が襲ってくるのです。今まではそれでもいいはずでした。でも今回はそれが妙に気持ち悪くて、耐えられなかったのです。5/2の金曜の昼に覚悟を決めるために、サークルのメンバーにCD製作のための材料などを集めるようお願いしました。そして仕事から帰った夜からアレンジする原曲だけは決まっていたのですが、一からの作業です。正直言って1作目のアルバムは相当の時間と労力をかけて1曲が完成していたので、残り3日もない状態でどこまで仕上げられるか不透明でした。いや、去年それで取り組んでいましたが普通にできないと放り出してしまいました。今回もそれと同じ轍を踏むのかと思っていましたが、諦めきれなかったのが自分の気持ちでした。すると今でも不慣れというかまだまだではありますが、メロディがバチっと決まり、コードパターンやある程度のシンセも頭に思い浮かんできたのです。そして何とか終わる目途が立った土曜の夜に、メンバーに徹夜作業をしようと言えるくらいには希望が見えてきました。しかし肝心の作業が残っていました。それはマスタリングと呼ばれる曲として最後に音の調節をする作業と、歌詞です。マスタリングをしてくれる友人に電話したのが日曜の22時辺りなのはよく覚えています。その友人はそれらの作業を手伝ってくれる心強い人なのですが、その子も例大祭に一般参加するらしくかなり無理を言ってしまったのです。そしてその子が家に来てマスタリングをしている間に、私は最後の作詞の作業を必死になってしていました。私自身、文を書くことが好きで作詞に関してもかなり丁寧に言葉選びをするのが楽しいのです。しかしそんな悠長なことは言っていられないのが現実で、作詞の世界観とスピードの両方を1日徹夜した頭でしたが不思議とスッキリとした状態で両立できました。そうして曲としてデータが出来上がったのが、イベント当日の朝6時30分でした。マスタリングをしてくれた友人には何を言っても足りないくらい感謝です。
だけどまだ作業は終わっていません。CDの表紙のデザインを仕上げなければなりません。そのために単月5000円弱のIllustratorを即契約し、キャラクターの絵は当然ないので記号、色、文字でデザイン性を出そうと藻掻いてデザイン案を印刷と音源をコピーしてくれる待機班に渡せたのがそこから1時間後...
そろそろ持っていくものの用意とお風呂に入らなければ間に合うかどうか怪しいラインに... ダッシュで駅に向かい、その日の陽気に当てられて汗だくになりながら予定通りの電車に乗れました。その後、メンバーとも合流ができて一息つけ..ないですね。会場についてから表紙の作成とCDの梱包作業をやっていました。2作目にして限界同人音屋となり、今までで一番余裕がない開催を迎えました。
何はともあれここで書いたのは一部始終であり、かなり無理をしたのも事実でしたが、何よりもこうしてもう一度皆様の前で新譜を出せたこと、本当に嬉しく思います。そしてこの新譜製作に協力してくれた友人、メンバーたちに改めて感謝を伝えたいです。
そして始まった春季例大祭ですが、眠気は無かったのですが今まで初参加から隣であったサークルさんとは違う場所になり少しだけ不安でした。それでも何人かの方が訪れてくれて、中には1作目の方を持っている方で新譜を楽しみにしてましたと言ってくれる方がいて、思わず疲れが吹き飛ぶくらい嬉しかったです。今は2つしかないので見栄えが寂しいですが、もっともっと華やかにして初めての方でも興味を引けるようにしたいですね。
サークル参加して思っていたことですが以外と時間が経つのは早く、お昼過ぎになるのはあっという間です。私がお話しさせていただいて良くしてくださっているのが申し訳ないのですが、サークル参加する前から今まで大変お世話になっている各サークルのところに新譜を持っていくことができたのも、ようやくといった気持ちと達成感がありました。
そしてこの例大祭でもう一つ衝撃なことがありました。私自身、この東方という界隈に触れるきかっけになったのは純度100%でアレンジのおかげです。まず入口はHalozyというサークルです。そしてその入り口から今日に至るまでの音楽人生を形成していったのは様々なサークルがありますが、一番は何と言ってもAlstromeria Recordsです。アルレコさんには様々な歌唱者がいらっしゃるのですが、私が一番惹かれたといっても過言ではないのが綾倉盟さんという方です。気づいた時にはその方の歌ばかりが好きになり、なおかつ作詞としても書いていることが多く、間違いなく作詞の言葉の選び方やセンスは影響を受けています。その方があまり出なくなってしまわれたと気づいたのは、その人歌唱のプレイリストを作ってずっと聞いていた7年ほど前で、そこからは寂しい気持ちとそれをなるべく紛らわせようという気持ちで過去作ばっかり集めていました。その中でいつも通りアルレコさんのスペースに行ったところ、綾倉さんがいると言われて一瞬思考が働かなくなった後に色んな感情の濁流が押し寄せ始めました。一旦自分のスペースに戻った後、気持ちを落ち着けられる訳もなく再び行ってみました。サイン待機列が進むたびに心が破裂しそうで、自分の前にあと一人という時間は永遠に飛ばされたと思うくらいでした。
綾倉さんの曲を聴いていたのはアレンジを知った初期の頃からで、約10年弱の想いと色彩と世界とが溢れ出して止まりませんでした。みっともないですが久しぶりに泣きましたね... このタイミングで新譜が出せて、今までの罪悪感に少し打ち勝てて、私の音楽の支えにようやく会えることができたこと幸運に思います。一生の後悔をしていた可能性があると思うと恐ろしいですが、今はほんの少し自分の人生が報われたと感じています。
とまぁ、このようにイベント当日までの製作過程にも紆余曲折あり、当日にはサプライズとしてはひっくり返るほどのことがあったりと節目になる大切な日となりました。
そして今後の活動方針についてなんて言う不穏?な言葉ではありますが、ただ単に走り続ける理由と意味をもう一度発見することができたので、これからも自分の思うがまま制作をしてければという方針なので!
どうぞこれからのイベントでお話しできれば思います。また会いましょうー
Serenade Record : sitone